Webディレクターtsushan’s blog

都内で大手アパレルのWebディレクターとして勤めているTsushanです。興味関心がある分野のアウトプットを増やすためブログを書いています。 当分はAIについて書いていきます。

【人工知能】AI事例 報道・AI記者(海外事例)

AI事例を調べるのが面白くなってきたTsushanです。

 

さて、今回はAI記者の海外事例についてです。

国内事例についてはこちらからご覧ください。

【人工知能】AI AI記者(国内事例) - Webディレクターtsushan’s blog

 

目次

 

事例①AP通信 さまざまな記事を自動生成

AP通信は2014年からAI記者を導入しています。AI記者の老舗メディアです。

2014年7月1日(火)に公開されたニュースウィーク日本の記事では、AP通信のAI記者について以下のように書かれています。

同社は7月から、企業の四半期決算のニュースはコンピューターが自動で執筆した記事で配信するという計画を発表した。(中略)

ビジネスニュースを人間の記者が書く必要がなくなり、「ワードスミス」が自動で執筆できるようになる。さらには配信する四半期決算関連の記事の本数も、現在の300本から4000本以上に増やすことが可能になるという。(中略)

これによって記者は、関連するフィーチャー記事の質の向上に集中できるようになる。AP通信は、この技術の導入で記者は「自らの担当分野の記事を書いたり、ネタ元を発掘したりすることに多くの時間が割けるようになる」とする。「顧客に向けた企業の決算報告書関連の分析記事も今までの10倍に増やせる」

 

詳細記事がみたい人は、以下のサイトを確認ください。

AP通信が手に入れた世界最速の記者 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

AP通信「野球マイナーリーグの報道にもロボットを導入します」 | ROBOTEER

 

この内容、日経のAI記事の発表の約3年前の内容になっています。しかも、さらに驚いたことに、記事によるとAP通信はすでに数年前から、ローカルスポーツカテゴリでのAI自動化を始めていたそうです。*1さすがアメリカですね、技術とビジネスの組み合わせがうまい。

 

そして、2017年にAP通信はAI記者(wordsmith)を導入してからの結果を以下のように発表した。*2

このように記事を“自動化”する最大の利点は、記者を反復的で時間のかかる作業から開放し、分析や新たなニュースソースの開拓など、より高度で創造的な業務に時間をさけるようになることです。これによって記者の可処分時間を20%ほど増やすことができた

 利点は他にもある。数字の書き間違いを劇的に減らせたこと、また出稿量を圧倒的に増やせたことだ。AIを導入する以前、AP通信が配信していた企業の決算記事は四半期ごとに300本程度だったが、現在はその12倍に達する。さらに、人的資源の制約からこれまでカバーできなかったニッチな分野の出来事も記事にすることができ、例えば2016年から配信が開始された野球のマイナーリーグの試合結果は今やAP通信の新たなブランドになっている

 

結果がちゃんと出ていて、AI記者の優良事例ですね。また同社は、同じAIにSNS投稿を分析させ、それを元に記事を書かせているという。※ソース同上

 

事例②ワシントン・ポスト

ワシントン・ポストは2016年のリオ・オリンピックのタイミングから、AI記者の導入を進めています。実際リオ・オリンピックでAI記者が書いた記事は、300本以上と言われています。

米紙ワシントン・ポスト、リオ五輪に「AI記者」投入 :日本経済新聞

ワシントン・ポストが使用しているAIエンジンは、自社開発のヘリオグラフ(Heliograf)と呼ばれるもので、現在ではさらに幅広い記事の作成に使われています。具体的には、選挙結果やマイナースポーツを記事にし、50万のアクセスを獲得しています。(2016年11月時点、単月の数値)

ワシントンポストがこのAIを導入しているには、明確な目的を2つ掲けています。

1つ目が、同誌の読者数を増やすこと。ニッチの記事で、数少ないが多くの読者数を手に入れることができるから。

2つ目が、記者を単純作業から開放して、より価値の高い記事作成に時間を割いてもらうこと。

単純明快ですね。

ワシントンポストの戦略部分についてとても詳しく書かれている記事があったので、興味ある方は見てください。

「AI記者」の進化が、読者を増やし、ニュースルームを効率化する:『ワシントン・ポスト』|WIRED.jp

 

事例③ニューヨーク・タイムズ

2014年より結婚記事を自動化しているそうです。(すみません、ソースがちゃんとみつかりませんでした)

またニューヨーク・タイムズはEditorというツールを開発し、コンピュータが学習しながらも、編集業務の流れの中で、人がAIの学習インプットを行うというアプローチを取っています。

http://nytlabs.com/projects/editor.html

NEW YORK TIMES LAB | EDITOR (2015)

このツールによって、記者の編集作業がそのまま機械学習のインプットとなり、一方で、ツールがタグの自動修正や注釈の提示など、業務負荷を下げるサポートを行うそうです。これまで記事単位でしか設定されていなかったタグが段落単位で設定され、複数の記事の一部の段落を構造化して組み合わせ、記事作成のサポートをするなど、これまでは出来なかったCMS機能の強化につながる可能性があります。

 

事例④LAタイムズ

ロサンゼルス・タイムズは2014年から地震速報を自動で行っています。地震が起きてから記事を配送するまで2~3分という、圧倒的な短い時間で行っているそうです。

ロサンゼルス・タイムズ紙で地震速報に使われているのは、「クウェークボット」という社内ソフト。米地質調査所(USGS)から提供されたデータを分析し、アルゴリズムに従って自動的に記事を生成する。震動が記録されてからわずか3分で記事を作成、同紙のウェブサイトに掲載する。*3

 

こうしたAI記者による自動化取り組みが、近年活発に海外で行われています。対して日本は、ようやく去年から色々動き出して来ている感じでやや遅れを取っている印象をうけます。 

今後、報道のAI記者から目が離せませんね。

また随時記事を更新していきます。

よろしくお願いします。

 

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